冒険者たちのきせき EPISODE②が公式サイトにて公開。EPISODE②には、実力派若手俳優として知られる本郷奏多さんが主演、約22分の本格実写ドラマになっています。
どの職業で戦うか迷う話
「ナースなんだ」とウェディ娘は言うのだった。
部屋でひとりゲームに興じていた僕には、あだっぽく聞こえた。
一緒にパーティーを組んでボスモンスターと戦っている最中だった。ゲーム内では僧侶の僕はその夜、いつもより丁寧に、彼女にホイミをかけた。
ドラゴンクエストは楽しいけれど、ゲームを終えればたちまち現実が押し迫ってきて、向き合わざるを得ない。
僕は無職だった。派遣のアルバイトで日銭を得て、どうにか暮らしを繋いでいるが、年をとっていくことが不安だった。
年をとるということは、親が老けるということや、同級生たちが立派になったり結婚したりしていくことを含んでいる。
流れていく時間が、恐ろしいのだ。ドラゴンクエストは幅広い年齢層に人気のゲームだ。
「今日は学校の授業参観日だったよ」
世間話のつもりで話すウェディ娘だったが、聞いているうちに、親として参観日に臨んだらしいと分かった。
僕の想像とは食い違ってきた。
「子どもが小学校に入るとたいへん」
ウェディ娘の言葉が、僕の胸に刺さった。
ひとつはウェディ娘が妙齢の乙女ではないことだ。それはいい。
それよりも、僕の親もこのように僕を育てたのだろうと予感させられたことだ。
僕は子どもとして参加したことしかないが、参観日には当然、子ども以外の視点もあるのだ。
今まで気付かずにいたことがショックだった。
さらには、小学生というものは年々と学年が上がっていくが、僕は変わらぬ今を生きている。
僕には季節が無いような気がした。就職しようと考えた動機は、そんなところだった。仕事はなかなか見つからなかった。
やっと見つけた就職先は介護職だった。それでも嬉しくて、介護の仕事を始めたことをウェディ娘に告げた。
慣れない仕事で疲れてしまい、ゲームができない日も増えた。
勤めて九ヶ月くらい経ち、ほんのわずか、ボーナスが出た。
嬉しくてはしゃいだ。初めてのボーナスで親にプレゼントを買った。コーヒーカップだ。
やがて職場で何か介護に関わる資格を取ってはどうかと教えられた。
無資格でいるよりも、資格があるほうがいいらしい。
介護に関係する資格は山ほどあって、取得しやすいものもあれば、学校に通わねばならないものもある。
何がいいのか見当もつかなかった。
そういう話をウェディ娘にすると「じゃあ、看護師は?」と薦められるのだった。
看護師には正看護師と準看護師があり、準看護師のほうなら僕にも達成できそうに思われた。
ウェディ娘が学生時代に使った教科書やノートがあるから、送ってあげてもいいと言ってくれた。
ドラゴンクエスト内だけの付き合いだけど、三年以上も親交があるので、僕は住所を知らせた。果たして、荷物は届いた。
古くなり紙が柔らかくなった教科書と、きれいな文字のノートだった。
青春の残り香のようなものが、感じられないでもなかった。
来春から僕は夜間学校に通う。この教科書やノートが、きっとくじけそうになる僕を励ましてくれるだろう。
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なんか一緒にすんなよ感が酷いんですけど。胸くそわるい。
運営してる立場からしたら感動の話だろうな
一般人から見るとドン引きや
大失敗だよね。この企画。
特にこのドラマは「オンラインゲームやってる奴って糞なんでしょ?」感が酷いw
住所を知らせるのは危ういと思うなぁ。
これもおっさんの感覚ですかね。
新規の獲得が目的ですよね。新規さん増えるの?昨日のCMも、バトルシーンばかりだった。もっと丁寧に、10の良さをいろいろ紹介したほうが良かったのでは?
原作の方が良い。
実話にした方がいいのに・・・。
この企画は第1話が重くてドン引きして以来、苦手です…